3.4.1 · マーケティング

観測環境 — 無料の計器で事実を見る

2026.07.11約4分

00Overview

01Story

Situation

3.4 改善のループ で、OODA を回すと決めた。その起点は Observe、観測である。

Complication

しかし、そもそも観測できていない。何人が来たのか。どこで離れたのか。広告はいくら出たのか。どの記事が刺さったのか。見えないままでは、状況判断も意思決定も、すべて勘になる。勘で直したものは、効いたかどうかさえ分からない。

Question

個人開発で、何を、どう観測するか?

02Solution

Criteria

  • 無料、または低コストで導入できること
  • 数字 (定量) と、生の声 (定性) の両方が取れること
  • 一人でも見続けられる範囲に収まること

Answer

無料で使える計器を、入り口ごとに揃えた。観測できる状態を作ることを、改善の一歩目にする。

  • Google Search Console — 検索でどう発見されているか (Discovery の計器)。
  • AdMob — 広告がどれだけ収益になったか (マネタイズの計器)。
  • Cloudflare — サイトに誰がどれだけ来たか (アクセスの計器)。
  • アプリストアのレビュー — 利用者の生の声 (定性の計器)。

数字だけでは「なぜ」が分からず、声だけでは「どれだけ」が分からない。だから両方を見る。

Reason

観測できないものは、改善できないからである。 推測で直すと、当たったのか外れたのかも判断できず、努力が空回りする。まず計器を付ける。事実が見えて初めて、Orient (状況判断)・Decide (意思決定)・Act (実行) が意味を持つ。観測は、改善のループ全体の土台である。

Options

  • 有料の高機能分析ツールを導入する — 詳細なデータは取れる。しかし個人開発の規模と資金には過剰である。まずは無料の計器で十分だと考え、採らなかった。

03Result

Good

推測ではなく、事実で判断できるようになった。どこで人が離れ、何が効いたのか。数字と声が、次の一手の根拠をくれる。これで OODA が回り始める。

Bad

初期は母数が小さく、数字はほとんど動かない。アクセスも収益も、ゼロが並ぶ日が続く。それを見つめ続けると、途中で悲しくなる。だが、それは拡散がまだ届いていないだけで、失敗ではない。序盤は、数字に一喜一憂しすぎないことも、立派な改善の構えである。

Follow-up

計器が揃い、事実で判断できるようになった。ここまでで、戦略・ミックス・マネジメント・改善という、マーケティングの一連のループが回る状態になった。あとは、淡々と回し続けながら、二周目、三周目と精度を上げていく。