3.2 · マーケティング

マーケティングミックス — 作るときに考えること

2026.07.11約4分

00Overview

01Why

戦略プロセスで、「何を作るか」は決まった。誰を助け、どんな価値を届けるか。しかし、価値が決まっただけでは、まだ何も届かない。それを形にする工程が要る。

マーケティングミックスとは、価値を市場に届けるための要素を組み合わせることである。何を (製品)、いくらで (価格)、どこで (流通)、どう伝えるか (販促)。この 4 つを、バラバラにではなく、ひとつの狙いに向けて噛み合わせる。だから「ミックス」と呼ぶ。ここが、作るときに考えることの中心になる。

02How

組み立てには、2 つの視点がある。顧客から見た 4C と、提供者から見た 4P である。

  • 4C (顧客視点) — Customer Value / Cost / Convenience / Communication。顧客が何を求め、いくら払い、どう手に入れ、どう知るか。
  • 4P (提供者視点) — Product / Price / Place / Promotion。提供者が何を作り、いくらで売り、どこに置き、どう伝えるか。

4P から語られることも多い。しかし私は、4C から始めるべきだと考えている。4C は顧客の欲求 (要件) であり、4P は提供者の打ち手 (設計) だからである。システム開発で、要件を固めずに設計から始めれば、必ず手戻りが出る。マーケティングも同じで、顧客が何を求めるか (4C) を先に決めてから、それを自分の打ち手 (4P) へ翻訳する。

# 作るときのフェーズ
4C (要件・顧客の欲求)  →  4P (設計・提供者の打ち手)

顧客の欲求を書く 4C が 3.2.1、それを打ち手に落とす 4P が 3.2.2

03What

ミックスの成果物は、機能一覧ではない。
顧客の欲求と、提供者の打ち手が噛み合った設計である。

4C と 4P が一対一で対応していれば、作るものはぶれない。顧客が求める価値が Product に、払えるコストが Price に、手に入れやすさが Place に、伝わり方が Promotion に、それぞれ写っている。要件から設計へ、きれいに橋が架かった状態。ここまで来て、ようやく実装に入れる。