1.2.3 · 開発基盤

スクリーンショットを多言語対応しよう

2026.07.12約5分

00Overview

01Story

Situation

1.2.2 までで、テキスト (アプリ本体・申請情報) の多言語化は済んだ。残るのは、スクリーンショットである。

Complication

本来なら、Mac 上でエミュレーターを起動し、言語を切り替えながら自動で撮影するのが理想だ。しかし 1.1.2 のとおり、手元に Mac はない。50 言語分のスクリーンショットを用意するのは、一つの手法だけでは不可能に見えた。

Question

Mac なしで、大量の言語のスクリーンショットをどう用意するか?

02Solution

Criteria

  • Mac を持たずに成立すること
  • 大量の言語をカバーできること
  • Apple の厳密なサイズ要件を満たせること

Answer

一つの手法で全部やろうとせず、4 つの選択肢を「全部使う」ことにした。

  • UI をできるだけ言語に依存しない設計にする — 画像内の文字を減らせば、そのぶん翻訳も生成も要らなくなる。
  • 主要言語 (日本語・英語など) は実機で撮る — 言語を切り替えて、実機のスクリーンショットを撮影する。
  • その他の言語は Flow で一括変換する — 「この画像を○○語版にして」と指示し、まとめて生成する。
  • 英語版に説明を描き込み、他言語でも流用する — イラストや注釈を加えておけば、細部まで各言語で作り直さずに済む。

生成した画像は ZIP でまとめて Git にアップロードし、Claude で展開・配置したうえで、GitHub Actions から App Store Connect へアップロードする (分割・トリミング・リサイズを通し、ストアの API 経由で送る)。

Reason

組み合わせでしか、Mac なしの制約を越えられないからである。 全部を実機で撮れば言語数分の手間で潰れ、全部を AI 生成にすれば細部が崩れてサイズ要件も外れる。どれか一つでは詰むが、組み合わせれば大量言語をカバーできる。とりわけ Flow は、一度に大量の画像を生成して ZIP でまとめて落とせるうえ、生成を待つ間に次の生成を指示できるので、作業効率がとても高い。

Options

  • 全部を実機で撮影する — 忠実だが、言語数だけ撮影の手間がかかり、現実的でない。
  • 全部を AI で生成する — 速いが、細部が崩れやすく、Apple の厳密なサイズ要件も満たせない。だから「全部使う」に落ち着いた。

03Result

Good

Mac なしで、多言語のスクリーンショットが用意できた。UI の言語非依存設計と英語版の説明流用のおかげで、生成すべき量そのものも抑えられた。地味に大量だった作業が、AI との組み合わせで回るようになった。

Bad

Apple のスクリーンショットは、1px でもサイズが違うとアップロードできない。AI では吸収しきれないこの微調整だけは、最後に人が手で仕上げている。自動化できる部分と、できない部分の線引きが要る。

Follow-up

これで、アプリ本体・申請情報・スクリーンショットの 3 つすべてが多言語化でき、世界公開の準備が整った。狭いニッチでも、世界を母集団にすれば市場になる — その狙いを定める話は 3.1.2 STP に続く。