子どもが Todo リストを見ること自体を忘れるのを見て、ワーキングメモリと「興味の優先度」を、エンジニアの私が改めて考え直した記録です。リストではなく『興味で覚えてる』仕組みを外側に作りたい、というのが今のアプリ設計の出発点になっています。
「ねぇ、これ、見た?」
「あー、見てない」
朝書いた Todo リスト、しわくちゃで戻ってくる。今日も、見てない。
「書いたら、忘れない」とはよく言うけど、「見ることを、忘れる」。
忘れないのは、「タスクを片付ける」とは別に、「タスクリストを見るタスク」自体をスケジューラに入れてるから。
毎週月曜の朝、「チケットの棚卸」が自動で予定に入る。これがないと、普通に忘れる。
大人は 思い出すための仕組みを、外に置いてる。子供には、それがない。
「リスト見なさい」じゃなくて、「リスト、何個目から始める?」と聞く。これは ミルトンモデル で言われる 前提質問 という、心理学のテクニックに近い。
最初は少し効いた。すぐ慣れて、また忘れる。
大人はスマホのアラームで強制的に思い出せる。でも、うちの子は学校でスマホ持てない。腕時計のアラームを禁止してる学校もある。
うちの子は、外部記憶なしで、すべて頭の中で記憶を回してる。
人間の作業記憶 (ワーキングメモリ) には 容量がある¹。子どもの容量は大人より小さく、ADHD 傾向のある子はさらに小さく出ることもある²。
うちでは、こうしたワーキングメモリの研究を アプリ作りの参考 にしています。頭の中だけで Todo を回す負担を、外側に少し逃がす道具として組み立てたい、というのが出発点でした。
容量を超えると、優先度が低いものから、頭から消える。「Todo リストを見ること」は、まさに消える側だ。「やらされ感」のあるもの。興味のない情報は、優先度が下がる³。
ポケモンの全種類は、教えてないのに頭に入ってる。
ゴミ収集車の通る曜日も、なぜか把握してる。
子供にとっての最強の外部記憶は、「興味」。
じゃー、Todo リストを「興味」に変換できないかな?