うちの 4 歳が「これはやらない」と言うものの半分は、下手だからじゃなくて「どうせ届かない」と感じてるからかもしれない、と最近思っています。バスケのリングが屋上にあったら誰も投げないのと同じで。だから親の役目は、励ますことより、リングを 1 メートル下げてあげることかな、と。
バスケットボールのリング、なぜみんな投げるんだろう。
近所のコートに行くと、子どもから大人まで、ボールを持ったらまずリングに向かって投げてみる。入ったら嬉しい、外れても何度か繰り返す。
これって考えてみると、「入る可能性がゼロじゃない」と思ってるから 投げてるんですよね。
仮にそのリングが、隣のビルの屋上にあったらどうか。たぶん誰も投げない。届かないと最初から分かってるから、ボールを取り出すことすらしない。
人が何かを「やる」かどうかは、上手いか下手かより、届く気がするかどうか で決まってるのかもしれない、と、うちの子と自分を見てて最近思っています。
うちの 4 歳の子を観察してると、「これはやらない」と決めてるものがいくつかあります。
どれもこれも、本人は「できない」と言うんですが、よく見ると やってみてから「できない」と言ってるわけじゃない。最初から「これは無理」と決めて、投げる動作自体をしていない。
これがまさに、リングが屋上にある状態じゃないかな、と思うんですね。本人の中で、その動作がビルの上に乗ってる。ボールを構える気にもならない。
逆に、何度も折り紙の飛行機を折ってるのは、リングがちゃんと届く高さに見えてるから。投げれば届く、たまに入る、だから何度も投げてる。
これ、子だけじゃなくて、私もしょっちゅうやってます。
口では「やろう」と言ってるんですが、ボールを構える動作、つまり最初の 1 球目を投げる動作までいかない。リングが遠すぎる位置にある時、人は構えすらしない、というのが私の現在地です。
子の挑戦を後押しする時、親が「やってみなよ!」と励ますのは、たぶんあんまり効きません。本人の中ではリングが屋上に見えてるので、励まされても無理は無理。
代わりに効くのは、リングを 1 メートル下げる 方の介入だと思ってます。
「目標を高く持つこと」って意外と逆効果で、目標を低く置き直してあげる方が、人は動くんじゃないかと思います。私自身もまだリングが屋上にある状態のテーマがいくつかあって、まあ、地道に下げ直してるところです。