時間制限のないパズル Pivot & Merge を作りました。出先で子供に渡せるゲームが自分のスマホに 1 個も入っていなかったのが発端です。テトリス・ぷよぷよ・2048 から借りたものと、あえて外したものの話。
出先で「ゲームしたい」と言われることがある。だいたい、待ち時間が急に伸びたときです。
で、自分のスマホを見ると、ゲームが 1 個も入っていない。ゲームをやらなかったわけではないが、忙しくてやってる暇がなく、あると触ってしまうから、最初から入れないようにしてた。
作る前に決めたのは、機能じゃなくて制約のほうでした。要件定義というより、やらないことリストです。
3 つ目が地味に効きます。終わりがないゲームを子供に渡すと、こっちが「もうやめなさい」を言う役をやることになる。そこは避けたかった。
テトリス、ぷよぷよ、2048、HATETRIS、リバーシ (オセロ)。
テトリスは、あの形とルールの洗練が本当にすごい。映画の『テトリス』も観ましたが、世界が熱狂したのも分かります。そこからのぷよぷよ。
もうシンプルなゲームは出尽くしただろうと思っていたところに、2048 が来ました。Threes! や 1024 からのインスパイアなのは承知の上で、それでもこの時代に新しいゲームが出るのか、という感動があった。
HATETRIS も同じ驚きです。「常に最悪のブロックが降ってくる」に変えただけで、あそこまで別物になる。仕様の 1 行が効くって、こういうことかと。
作りたかったのは、リバーシ (オセロ) の思想。
覚えるのは1分、極めるには一生
A minute to learn, a lifetime to master
少し触ったらルールが分かる。子供でも分かる。子供に渡せて、ちょっと勉強にもなる。そういうものを作ってみたかった。
やったことは、名作の良いとこ取りです。
2048 はターン制だけど、連鎖しない。ぷよぷよは連鎖するけど、勝手に落ちてくる。この 2 つを分解して、片方ずつもらった感じです。
盤面に指を置くと、いちばん近い 2×2 が回る。同じ数字がつながると合体して、空いたマスに上から落ちてきて、そこでまた揃うと連鎖。
ターン制なので、指を置くまで盤面は動きません。呼ばれたらそこで閉じられるし、次に開いたときは同じ盤面が残っている。
うちの子は「4 つくっつけると 8 になる」を覚えてから、狙って四角く並べるようになりました。足し算というより、倍々の感覚のほうが先に入るみたいです。心の中で「そこ気づくんや」と思った。かけ算も 2 の倍数の感覚だけ持っておけば、半分くらいは覚えたと言えるかな?
数値感覚が自然と身につく、と言うと大げさですけど。
気軽に始められて、気軽にやめられる。子供にも渡せる。作りたかったのはそれくらいのことで、極めるには一生かかるかどうかは、まだ分かりません。自分のベストタイルが 16384 で止まってるので…