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「学校からまた電話」、息が詰まる

2026-06-06

担任からの電話が続くと、半年で記憶がぐにゃぐにゃになる。相手の子の名前、立場、経緯、謝った/謝ってない。うちで作っているトラブルノートは、それを親が自分のために整理する記録ノート。アドバイスはしません、ただ並べるだけ。続けて記録してると「手が出る回数、減ってないか?」が数字で見えてきて、自分の気持ちも少し落ち着く ── そっち側の機能でもあります。

学校の番号が画面に出る。

それだけで、一瞬、息が止まる感覚がある。

担任の声。「いま少しよろしいですか」。

仕事中ではあるが、出るしかない。

「またうちの子が」「今度は誰の話だろう」「前のあれと同じ件か」── 受話器の向こうの声を聞きながら、頭の中で 3 つくらい同時に処理を走らせる。

聞きながらメモも取る。書き終わって受話器を置くと、メモは走り書きで、半分は時間が経つと後で読んでも意味が分からない。

これが毎週 1 回くらい続くと、何が辛いって、自分の記憶では追いつかなくなること。精神的にもかなりくる。

親が抱える情報量、けっこう多い

冷静に、ある時メモアプリに並べてみたら、子のトラブル 1 件あたりで自分が覚えておくべき情報、こんなにあった。

これを 1 件分覚えていればいいなら、まあ何とかなる。

問題は、これが何件もあって、相手の子も入れ替わって、半年経つと記憶がぐにゃぐにゃになること。今週末授業参観だったな……。誰の親に何で謝らないといけないんだっけ。数ヶ月毎の授業参観は毎回謝罪で、授業よりも相手の親を探してる。

「これ、前にも似たことなかった?」が浮かぶけど、思い出せない。本人に聞いても、子は子で覚えていない。

そのうち、こちらが疲れすぎて、「もういいや、覚えていない。いや、覚えていたく無いのだろう」になる。

整理する場所、というだけのアプリ

うちで作っている トラブルノート というアプリは、完全にここに特化して作りました。

子供向けの機能はゼロ。子供のトラブル経歴を、親が自分のために整理する場所、というだけ。

具体的にできるのは:

担任からの電話が切れた後に開いて、「あ、この子、半年前にも同じ件で名前が出てた」が分かると、話の整理が早い。

親のメモは、子供から隠す

地味だけど大事な機能として、ペアレントゲートを入れている。

「相手の親の連絡先」「その家の性格」「子の本音メモ」みたいな、子供本人に見られると気まずいやつは、暗算問題のゲートを通った人にだけ表示される。

子に「ちょっとこの間のこと話して」とスマホ見せる時、その画面に親メモが映らないようにしている。

ヒアリング中は完全に隠れていて、終わったらまた親モードで開く、というイメージ。

「アドバイス機能」は意図的に入れていない

これは設計の方針なんですが、トラブルノートには アドバイス機能や善悪判定はない

「こういう場合はこう声かけしましょう」も出さないし、「お子さんはこういう傾向です」も言わない。

理由はシンプルで、そのアドバイスを欲しいわけじゃないから。

電話のあとで親が必要なのは、「あ、これとこれが繋がってる」が見える静かな台帳。アドバイスを横から差し込まれると、整理を邪魔される。

なので、淡々と並べることだけに振り切っています。

担任に共有するときの「客観記録」

もう 1 つ、地味だけど効くのが、担任や支援員にこちらから状況を伝える時

「だいたい A くんとの間で、月に 2 回くらい、特に火曜と金曜に」みたいに、感情を抜いた数字で出せると、話が早い。

何より、こちらが感情的になっていないという信用が取れる。

「またうちの子が…」と泣きそうな顔で言うと、向こうもどう返していいか分からない。「2 学期だけで 5 件、うち 3 件は A くん絡み」みたいな淡々さで出せると、対応も具体的になりやすい。

抱え込むには、量が多すぎる

子供のトラブル、覚えておけるなら覚えておきたい。でも実際は、半年で記憶がほどけるし、その半年の間に親はだいぶ削られる。

だったら、ちゃんと書いておく、というだけの話で、トラブルノートはその場所を提供する道具です。

そして、子供は成長してる

毎回電話が鳴るたびにどんどんつらくなる。またか、またか。相手の子供を怪我させてないだろうか。相手は女の子じゃないよね。

何度言い聞かせても、何度怒っても、同じ事の繰り返し………。気がおかしくなりそう。

でも、手が出ることが減っていないか? 今回の電話は、口喧嘩で手は出ていなくないか? 最近授業中に出歩いてるって電話は減っていないか?

記録しないと分からない事もある。

実際、小学校 1 年生の時よりも、カッとなって手が出る事は減ってる。記録すれば子供の成長も分かる。そうすれば少しは気が楽になる。

人はゴールと期間が設定されないと堪えられない。少しでもゴールに近づいている感覚があると、もう少し堪えられそうな気がする。

このアプリは、記録の為のアプリでもあるけど、成長を可視化して自分の気持ちを落ち着かせる為に作った。

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